準備食に果物って食べてもいいの?結論としては、準備食で果物を食べてもOKです!でも、実は注意するべきポイントやコツなどもあるため、しっかり把握しながら効果的な準備食期間を過ごしましょう。
準備食で果物は食べていいの?

準備食中に果物を食べてもいいの?という質問をいただくことがありますが、結論からお伝えすると「準備食に果物を食べてもOK」です。
フルーツには豊富なビタミンやミネラルが含まれておし、低脂質でありながら消化分解が早くて良質な糖(フルクトース)が含まれています。そのため、準備食では食事としてもおやつとしても果物を取り入れることが可能。
ただし、準備食用にフルーツを購入する際には選び方に注意点があり、それを知っておくことでより効率的かつ効果的に準備食期間やファスティングを実行することができます。
また、準備食中は3日間かけて食事を液体に移していき、消化器官をファスティングに備える必要があります。そのため、果物ならいつでもたくさん食べて良いというわけではありません。下記で順を追って詳しく説明していきます。
こちらは準備食についてをまとめた記事になっていますので、気になる方は併せてご参照ください。

準備食用フルーツの選び方と注意点

準備食用にフルーツを購入する前に、まずは選び方や注意点を確認しておきましょう。
準備食用フルーツの選び方と注意点①食物繊維に注意
食物繊維は体に良いと言われており、便秘の解消やダイエットなどで多く取り上げられていますよね。実は食物繊維は水溶性と不溶性に分かれており、よく注目されがちなのは不溶性食物繊維です。不溶性食物繊維の特徴は、体内に取り込まれたあとも消化されずそのままの形で排出されること。人間の体には不溶性食物繊維を消化するための消化酵素が存在しないのです。
この特徴から、不溶性食物繊維が「腸内の不要物を絡めとってキレイにしてくれる」「消化されずにお腹に溜りやすいから空腹感を抑えられる」などとして、便秘やダイエットに用いられるのですね。
でも、実は、日本人の約8割がねじれ腸や落下腸と言われる腸の形をしており、消化されない不溶性食物繊維がつまりやすい体質なのです。便秘になりがちだったり、排便の際に下腹部に痛みや違和感を感じる方はねじれ腸や落下腸の可能性が高く、不溶性食物繊維が逆に便秘を引き起こす要因となります。
準備食では食事自体の量も少なく、硬い不溶性食物繊維の刺激をさらにうけやすい状況にあると考えられます。準備食中にはできる限り“消化に良いもの”を選ぶようにし、不溶性食物繊維が豊富な果物は避けるようにしましょう。
参考:ねじれ腸 落下腸 滞った便がグイグイ出てくる 快うんマッサージ January 27, 2021by 水上健 (著)
準備食用フルーツの選び方と注意点②“冷え”に注意
果物の中には“体を冷やしやすい”特徴を持つものがあります。これは原産地の性質や気候を生き抜くための生物と植物の関係性でもあるのですが、選び方のポイントとしては「南国のフルーツ」「夏の果物」は体を冷やす特徴がある場合が多いです。
準備食では脂質を抑えたり、摂取カロリーを減らしていく必要があるため、自然と体が冷えやすくなります。現代では季節や国を問わず、さまざまな果物が店頭に並んでいますが、
- 寒い季節の準備食(ファスティング)
- もともと冷え性
- 運動が習慣化されていない
- 女性特有の周囲で冷えが起きやすい
などの場合には特に“冷え”に注意しながらフルーツを選びましょう。
逆に、もともと代謝が良い人や、夏場、運動後や女性特有の周期でほてりがつらいという場合には、こうした“冷え”を利用するのもおすすめです。
自身の体質や環境、状況に併せて準備食用の果物を用意できるのがベターですね。
準備食用フルーツの選び方と注意点③無農薬を選ぶ
準備食で特に気を付けたいのは添加物や農薬の摂取です。もともとファスティングの目的は体内に蓄積した老廃物を排出すること。細胞を飢餓状態にしてオートファジーを活発化させることで、体内をお掃除するのです。
そして、現代人において、お掃除するべき老廃物の多くが、添加物や農薬に関係しています。つまり、ファスティングをより効果的におこなうには、準備食の段階からなるべく添加物や農薬を摂取しないように気を付ける必要があるということなのです。
日本のスーパーで販売されている果物の多くは輸入品。特に柑橘系の果物やバナナなどは輸送中に品質が低下しないよう、大量の防腐剤が使用されていたり、完熟しないようにガスで処理されていたりします。そのため、オーガニックと書かれているものでも注意して選ぶ必要があります。また、日本は農薬大国と呼ばれるほど、一般的に農薬が使われています。
ファスティングや準備食のために体に優しいものを選ぶなら、国産の無農薬果物がおすすめ。準備食で旬の安心安全な果物を楽しんでみてください。
下記では農薬とオートファジーの関係について詳しくご紹介しているので、ぜひ併せてご参照ください。

準備食でOK・NGな果物

上記の注意点や選び方から、無農薬であることを前提に、『不溶性食物繊維』と『冷え』の観点から、準備食でOK/NGの果物をご紹介していきます。
ただし、先ほどもお伝えした通り、これはあくまでもご参考までに、季節や体調に併せながら準備食期間を楽しんでみてくださいね。
準備食でOKな果物
- リンゴ
- サクランボ
- もも
- みかん
- プルーン
- ぶどう
体を冷やしにくい果物の特徴としては、寒い季節が旬のもの、寒い地域で採れるものなどが挙げられます。
また、下記では準備食で食べて良いものと良くないものをまとめていますので、ぜひ併せてご参照ください。

準備食でNGな果物
- スイカ
- パイナップル
- レモン
- グレープフルーツ
- 柿
- 梨
など。夏~秋の初旬くらいまでに採れるくだものは、体を冷やしやすい傾向にあります。
下記では同じく質問の多い準備食中の“バナナ”について詳しくご紹介しているので、こちらも併せてご参照ください。

準備食でくだものを食べる時のポイント
準備食で果物を食べる時のポイントをいくつかご紹介します。食べるタイミングや食べ方を工夫することで、より効率的にフルーツを取り入れることができます。
準備食でくだものを食べる時のポイント①朝ごはんやおやつに摂る
果物が消化吸収が早いため、米や小麦などの炭水化物よりも早くエネルギーに変換されます。
人間の体は朝が排出の時間。夜に老廃物が掃除されて、朝にそれらが体外に排出されるのです。でも、排出と吸収を同時におこなうことはできません。つまり、たくさん食事をしてしまい、体が消化吸収にエネルギーを使わなければいけないくなると、排出ができなくなってしまうのです。
だからと言って、仕事や学校前に何も食べずにいると、お昼ごはんの時間までなにも食べられずにエネルギー切れを起こしてしまうことも・・・
そんな時、消化が早く良質なエネルギー(糖)を豊富に蓄えた果物がおすすめなのです。
排出の時間やどうしてもお腹がすいてしまった時、果物で豊富な栄養を摂取してみましょう。
準備食でくだものを食べる時のポイント②準備食2日目以降は液体に
準備食は基本的に3日間かけて食事を液体にしていき、消化器官を休ませる準備をする期間です。そのため、いくら果物に豊富や栄養と良質な糖が含まれているからと言っても、固形のままたくさん食べてもOKというわけではありません。
2日目以降はできるだけ固形の状態で果物を摂り入れましょう。この場合やスムージーやジュースがおすすめです。また、3日目には食物繊維等を排除してさらに消化器官の負担を減らすため、ジュースに置き換えるのがベターです。
準備食でくだものを食べる時のポイント③野菜と組み合わせる
果物にはビタミンやミネラルなど、豊富な栄養素がたっぷり含まれていますが、補いきれない栄養素も多々あります。
そんな時は野菜と組み合わせてみましょう。野菜には果物には含まれない栄養素も多く含まれており、低糖質でカロリーを抑えることもできます。
ただし、野菜だけのスムージーやジュースは飲みにくい場合も多いですよね・・・
そんな時にはフルーツをぜひ活用してみてください。果物の自然な甘味とフレッシュな風味で、2日以降もおいしく野菜を摂り入れることができるようになります。
下記では無農薬&無添加で余分な不溶性食物繊維を排除した、準備食にピッタリの野菜と果物のジュースをご紹介しています。併せてご参照ください。

まとめ
今回は準備食に食べてもOK・NGな果物や、選び方、摂り方などについて詳しくご紹介しました。ビタミンやミネラル、良質な糖質が豊富なくだもの。ぜひ無農薬で国産の、旬な果物で、準備食期間を楽しんでみてください。