ファスティング(断食)の回復食にはスッキリ大根?注意点やレシピもご紹介

ファスティング(断食)後の回復食には、大根がおすすめと言われている理由とは?デトックスや腸活効果が期待されるスッキリ大根(梅流し)のメリットデメリット、そして大根を使った回復食レシピをご紹介していきます。

目次

ファスティング回復食に人気のスッキリ大根とそのメリットについて

ファスティング 回復食 スッキリ大根

スッキリ大根とは、「梅流し」とも呼ばれており、ファスティングをする人達に人気の回復食の一つです。大根をやわらかく煮込み、煮汁と叩いた梅を溶いたもの、そして大根を交互に、便意が起こるまで食べ続けるという方法です。

回復食についてさらに詳しく解説しているまとめ記事はこちら。回復食3日間のメニューや万能レシピ、具体的な食品のメリットデメリットも盛りだくさんでお伝えしています。

スッキリ大根の最大の目的は宿便を出すということにあります。つまり、腸をきれいにすることが目的なのですね。

実際に体験した人の口コミを見てみると、効果がありそうだということがわかります。

腸内の汚れを掃除します。

大根の食物繊維がブルドーザーのようにかき出してくれます☺️”

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”昆布出汁美味しい、、😂もうそれだけで感謝🙏出汁を2L近く飲みましたが、めちゃめちゃおなかいっぱいです。

その後もよおしてきました。

結果、おおーーーーー!って感じ笑

この後もトイレとお友達になれそうです👍”

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このように回復食でスッキリ大根を食べてお腹がスッキリしたという方が多く、話題となっているようですね。普段便秘が辛いという方には、薬無しで腸をお掃除できる良い方法かもしれません。

ただし、口コミを見てもわかるように、スッキリ大根を食べたあとはかなり強烈な便意を催すため、しっかりした知識がない人には危険な場合もあります。

ファスティング回復食にスッキリ大根を食べるデメリットは?

ファスティング 回復食 スッキリ大根

日本では話題となっているスッキリ大根。ですが、カリフォルニアで最先端のファスティング事情について勉強している私は、こちらでスッキリ大根のことを耳にしたことがありませんでした。

その理由の一つが、「宿便」という概念にあるように思います。そもそも、宿便とは医療用語ではなく、コマーシャル向けに企業によって作られた言葉のようです。もちろん便秘によっていつまでも便が滞ってしまうことはありますが、宿便の定義とされている“腸の壁に泥のように便が蓄積してしまう”ということはなかなか考えにくいです。

なぜなら腸は蠕動運動をしているだけでなく、細胞も入れ替わるので、いつまでも腸の壁に便が停滞していると考えるのが難しい為。

ただし、日本人は世界的に見ても便秘になりやすい人種とも言われています。それは日本人の習慣や食べ物というよりも、物理的に腸の形が歪んでいる人が遺伝的に多く、便が流れにくいからだそうです。

参考:ねじれ腸 落下腸 滞った便がグイグイ出てくる 快うんマッサージ 水上健 (著)

そのため、日本ではとにかく腸をきれいにすることが大切だと考えられていますが、実は腸がきれいになるということと「腸を空っぽにする」ことはイコールではありません。

腸内にはさまざまな菌が常駐しており、それらのおかげで私たちは食事を最終的に分解したり吸収したり、排出したりすることができています。腸を空っぽにするということは、悪い菌はもちろん、良い菌やそれらのエサまで全て流してしまうことになり、免疫低下などにつながる恐れがあるのです。

そのため、アメリカでは便秘の改善に対して、一度に全て排出することは危険なため、長期的な食事改善や運動などが求められます。

スッキリ大根は日本では人気ですが、専門家のもとでやらなければリスクをともなう可能性があるということも頭に入れておく必要がありそうですね。

すっきり大根は話題となっていますし、実際に口コミで効果もあった人もいますが、こうしてデメリットを見ると、健康的で安心できる方法を自分で選ぶ必要がありそうです。下の記事では回復食中の栄養補給やエネルギーチャージにおすすめなアイテムをご紹介しています。また、製品の選び方も詳しく記載しているので、「簡単」に「健康的」なアイテムを取り入れて、回復食を成功させてください!

ファスティング回復食の為のスッキリ大根レシピと食べ方

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スッキリ大根のメリットとデメリットをご紹介したところで、次はそのレシピと食べ方についてご紹介します。レシピ自体はとても簡単ですが、食べ方が特徴的なので、しっかり確認してみてくださいね。

スッキリ大根のレシピ

材料・大根 大~中 ⅓ 本
・昆布 10~15cm程度
・水 2L 
・梅干し 2~3個
作り方①大根を短冊、もしくは細切りにする。
②鍋に水、大根、昆布を入れて弱火で炊き、大根がやわらかくなったら完成。
※大根の煮汁も使用する為捨てずに保管しておく。

スッキリ大根の食べ方

①カップ1~2杯(300ml)程度の白湯をゆっくり飲む。

②カップに梅をつぶしながら入れ、そこに大根の煮汁を300ml入れてよく混ぜ、ゆっくりと飲み干す。

③よく煮た大根をよく噛んで食べる。

④②~③を3~4回以上繰り返し便意を待つ。

スッキリ大根の注意点

ファスティング 回復食 スッキリ大根

①梅干しはハチミツやその他添加物が追加されていないシンプルな原料で有機栽培の物を選ぶ。

②大根の葉は不溶性食物繊維が多すぎる為、回復食では食べない。

③大根は有機栽培のものを選び、ファスティング食後の身体に毒素をなるべく加えないようにする。

④食べる量がすくな過ぎると効果はないということだが、梅干しは塩分が強いため、胃が弱い人や痛みを感じた人はすぐに中止する。

ファスティング後の回復食では、基本的になるべく刺激が少なくお腹に優しい物が求められます。特に農薬やケミカルな調味料などの毒素は、身体の負担となるだけでなく、より多く吸収してしまう可能性もあるのです。そのため、できるだけ自然栽培の原材料を選ぶようにしましょう。

回復食におすすめの大根レシピ3選

ファスティング 回復食 スッキリ大根

上ではスッキリ大根についての紹介をしましたが、こちらではそれ以外の回復食に取り入れられるレシピをご紹介します。梅流しをしたあとに余ってしまった大根を使い切るのにも便利ですので、併せてご参考ください。

回復食レシピその①大根の和風スープ

材料・玉ねぎ 1/2個

・昆布だし※ 500mll 

・大根 ⅓

・塩 少々

作り方①薄くスライスした玉ねぎをフライパンで軽く炒め、半透明にやわらかくなったらだしと、短冊切りにした大根を追加して煮込む。

②大根がやわらかくなったら、塩で軽く味をつけて完成。

完成量2~3食分

昆布だしの取り方はこちらで確認できます。

回復食レシピその②オクラ大根

材料・オクラ 2~3本

・大根 1/6

・柚子ポン酢 少々

作り方①軽く下ゆでしたオクラを輪切りにする。

②生の大根をすりおろす。

③オクラと和えてポン酢をかけたら完成

完成量1~2食分程度

ポン酢はお酢ではなく柚子などで酸味をつけたものを使用するのがポイント。大根は根よりも葉に近い方が辛味が少なく、胃自体への刺激も少し軽減されるため、葉に近い部分を使用しましょう。取り入れるのは回復食2日目のお昼以降がおすすめです。

回復食レシピその③みぞれ味噌汁

材料・昆布だし 300ml 

・味噌 大さじ1 ½~2杯

・大根 ⅙~⅓ 

・卵 1つ

作り方①だしを鍋に入れてすりおろした大根と一緒に軽く沸騰させる。

②味噌を加え、再度沸騰ギリギリまであたため、溶いた卵を細く落として完成。

完成量2食分程度

大根おろしでとろみが付いたお汁と卵の組み合わせが身体にしみる一品ですが、卵は動物性タンパク質の為、取り入れるなら回復食3日目からにしましょう。その前に試してみたいという方は、卵抜きのみぞれ味噌汁にしてみるのもおすすめです。

回復食レシピの注意点

回復食では基本的に動物性食品をなるべく利用しないことが大切です。

回復食中の食べて良いもの悪いものについて、詳しくは以下の記事も併せてご参照ください。

ファスティング後(回復期)の食事について

また、スッキリ大根での注意点同様、食材や調味料は無添加、無農薬の物が◎。身体に毒素をできるだけ取り入れない為に、身体にやさしく安心できる物を選びましょう。

ただ、なかなかゆっくりスーパーで買い物したり、食事を自炊する時間がないという場合もあるかと思います。そんな場合は、添加物を使用していない野菜や果物のジュースをとりいれてみてください。簡単で安心かつ、必要な栄養素を取り入れることができるため、平日に仕事で忙しい場合なども気軽にファスティングに取り組むことができますよ。

回復食で無農薬・無添加の食品を選ぶのは、ファスティングの目的の一つでもあるオートファジーを活性化させるために、とても重要なポイントです。無農薬製品とオートファジーの関係については、こちらの記事もご参照ください。

まとめ

ファスティング 回復食 スッキリ大根

今回はファスティング(断食)後の回復食に取り入れる大根・スッキリ大根についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?メリット・デメリットをしっかり把握した上で挑戦してみてくださいね。

ファスティングに卵はNG?取り入れ方についての記事はこちらから。

参考文献:①The 80/10/10 Diet by Dr.Douglas N.Graham
     ②The AAA Diet Holistic nutrition by Paul Fanny Ph.D
     ③The Human body

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この記事を書いた人

1988年4月28日生まれ。カリフォルニア在住。3児の母。
現在現地の大学院にて代替医療や細胞栄養学などを勉強中。健康・美容関連のライター歴は7年目となり、海外ならではの最新療法をお伝えしています。

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