【無添加・無農薬】とオートファジーの関係

オートファジーを活発化させて毒素と老廃物を排出し、免疫力を高めることを目的とするファスティング。より効果的におこなうために「毒素を入れない」ことがとても重要なポイントとなります。

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オートファジーとは?

オートファジーはよく「身体のお掃除屋さん」などと表現されることがありますが、実はこれ、実際の“もの”ではなく、“プロセス”のことを言います。

引用:オートファジー (Autophagy) とは、細胞が持っている、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つである。酵母からヒトに至るまでの真核生物に見られる機構であり、細胞内での異常なタンパク質の蓄積を防いだり、過剰にタンパク質合成したときや栄養環境が悪化したときにタンパク質のリサイクルを行ったり、細胞質内に侵入した病原微生物を排除したりすることで生体の恒常性維持に関与している。このほか、個体発生の過程でのプログラム細胞死や、ハンチントン病などの疾患の発生、細胞のがん化抑制にも関与することが知られている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B8%E3%83%BC

もっと簡単にお伝えすると、オートファジーとは、“自己消化”のこと。オートファジーのオート(auto)はギリシャ語で「自己」、ファジー(phagy)は「食べる」の意です。

古くなったり異変が生じたりした細胞のタンパク質を、同じく細胞内に存在するリソソームへ運ぶことで、それらは分解&リサイクルされて新たな細胞が生成されます。(リソソームとは細胞内消化器官で、さまざまな分解酵素を含んでいます。)

(参考:NIH Autophagy and Metabolism

オートファジーは一般的な“代謝(metabolism)”とは異なり、特に近年発見されたオートファジーの新たな経路では、がんやウイルス感染、神経変性疾患やその他さまざまな疾患に関与する細胞へ影響があるといわれています。

オートファジーが活性化するカギはファスティング

上述でお伝えした、さまざまな疾患に影響があると考えるオートファジーの経路は、体内外からのストレッサーが起因となることがわかっており、細胞が飢餓状態であるか、もしくは低酸素になったときにスイッチがオンになります。

体のエネルギーが不足し、生命活動の危機にさらされると、細胞が自己分解して自らをエネルギーの燃料として差し出します。これが、ファスティングがオートファジーのカギと呼ばれる理由です。

海外の研究などでは、オートファジーには16時間ほどの飢餓状態が必要といわれています。

カリフォルニアで細胞学やウイルス学を研究しているMehrdad Alirezaei教授率いるチームは、ファスティングでオートファジーが向上することを実験で明らかにしています。引用:We use the method to identify constitutive autophagosomes in cortical neurons and Purkinje cells, and we show that short-term fasting leads to a dramatic upregulation in neuronal autophagy. 

(訳:皮質ニューロンとプルキンエ細胞の構成的オートファゴソームを同定することで、短期間の絶食がニューロンのオートファジーの劇的な上方制御につながることを示した。)

参考:https://www.medicinenet.com/what_happens_to_you_when_you_fast_for_16_hours/article.htm

ファスティングはこのオートファジーを活性化させて、古くなったり異変が起きたりした細胞を新しく健康にするという目的があるのです。

【無添加・無農薬】とオートファジーの関係

ここまででお気づきのひとも多いかもしれませんが、より効果的かつ効率的にオートファジーを活性化させるためには、添加物や農薬を取り込まないことが重要です。

なぜなら、これらは細胞にとって“毒素”だからです。ファスティング中に農薬や添加物を摂取するということは、オートファジーによって健康な細胞が生成されているのと同時進行で、毒素に冒された細胞を自分の意思でつくっているのと同じこと。

ファスティング中の水分はもちろん、準備食や回復食で食べていいもの・いけないものはインターネットでも簡単に探すことができますし、脂質やタンパク質など目に見えるものは排除しやすいですよね。でも実は、農薬や添加物は食事から排除するのが難しいのです。

なぜなら、日本では[無添加]と記載されている製品の原材料で農薬や使用されていたり、[オーガニック]と書かれている野菜やくだものも輸入品の場合、防カビ剤などが大量に使われていることも…

自身で無農薬の原材料を用意できるひとは良いのですが、忙しい現代人はどうしても市販の製品などに頼りたくなりますよね。そんなときは、できるだけシンプルな原材料で作られているものを選ぶようにし、無農薬・無添加の製品を選びましょう。

ファスティングの為におすすめの食品

オートファジーをできるだけ効率的に活性化させるためのおすすめ食品は、ズバリ!野菜やくだもののジュースやスムージーです。

本来であれば収穫された姿のままの新鮮なお野菜やくだものが理想ですが、ファスティング中や準備食・回復食中はできる限り消化器系の内臓に負担をかけないことが大切。そのため食事のほとんどが液状となります。

野菜やくだものに含まれる不溶性の食物繊維も、ファスティング中には摂取しないのが理想。スムージーの場合は材料の繊維がそのまま残るため、できる限り食物繊維が少ないものを選びましょう。

絞り機やジューサーを使った野菜やくだもののジュースは、不溶性食物繊維を取り除くことができるので、消化も早くビタミンやミネラルを補給することができます。機械を購入して無農薬の食材を用意し、フレッシュジュースを飲めるのがベターですが、なかなか難しいというひとは市販の製品を購入しても◎。成分や原材料、加工の工程をしっかり確認できるネットでのお買い物もおすすめです。

無農薬・無添加で加工にもこだわった[医師監修]ファスティング用野菜ジュースはこちらから

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この記事を書いた人

1988年4月28日生まれ。カリフォルニア在住。3児の母。
現在現地の大学院にて代替医療や細胞栄養学などを勉強中。健康・美容関連のライター歴は7年目となり、海外ならではの最新療法をお伝えしています。

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