ファスティング準備食に納豆はOK?注意点やレシピも!

ファスティング準備食に納豆はOK?

結論からお伝えすると、植物性タンパク質を含む納豆は、ファスティングの準備食に食べてOKな食材です。ただ、納豆の特徴である菌やタンパク質について知らないと、気づかぬうちに準備食の効果を下げてしまう恐れもあるのです。

目次

ファスティング準備食に納豆はOK?豊富な栄養について

ファスティングの効果を高めるための準備食。できるだけ消化によくて栄養が摂れる食材を選ぶ必要があります。

そんななか、納豆は準備食で食べられるのでしょうか?

日本人にとって伝統的な食べ物であり、栄養がたっぷり含まれる『植物性タンパク質』であるため、準備食でも取り入れることが多いです。

特に、納豆と言えば、ナットウキナーゼが有名ですよね?ナットウキナーゼは酵素の一種で納豆にしか含まれていません。特徴としては、末梢の血流を良くして血圧をさげたり、血栓を予防する働きがあるとされています。

また、納豆の栄養素は以下の通り。 

100g あたり カロリー212kcal 

脂質11g 
炭水化物14g
食物繊維5g
糖質4.9g
タンパク質18g
ナトリウム7㎎
カリウム729㎎
ビタミンC21%
47%
マグネシウム28%

(参考:USDA)

こうして見ると、タンパク質やカリウムなど、わたしたちの体に必要な栄養がたくさん含まれていることがわかりますね。

ただし、実はこの豊富な栄養素が、ファスティングの準備食にとっての落とし穴になる可能性があるのです。詳しくは次の項目で詳しくご紹介します。

準備食で納豆を食べる時の注意点

納豆には豊富な栄養素が含まれていますが、実はその反面、それが準備食のデメリットとなってしまう可能性もあります。注意点を全部で5つにまとめましたので、確認してみてくださいね。

ナットウキナーゼは胃酸で停止する

納豆特有の酵素、ナットウキナーゼは血管が関連する病気などの予防に効果が見られるとして、医学会、美容界などでも注目を集めています。

でも、ナットウキナーゼは、納豆を食べたらそのまま体に摂り入れられるわけではないんです。

ナットウキナーゼを含む酵素の多くは、基本的に胃酸によってその働きが停止してしまいます。つまり、納豆を食べてもナットウキナーゼが血流に流れて血栓を予防してくれたり、末梢血管の流れをよくしてくれたりするわけではないんですね。

そのため、ナットウキナーゼの働きを目的として準備食で納豆を食べても、ほしい効果は得られないということなのです。

もし酵素を腸まで届けたいなら、胃酸で溶けないカプセルに入ったサプリメントなどを活用しましょう。ただし、準備食中にはできるだけ自然の物を摂るのがおすすめなので、準備食・回復食・ファスティング中にはサプリの摂取を控えるのがベターです。

タンパク質はファスティングに不向き

タンパク質は消化に非常に時間がかかるだけでなく、消化中に体内でアンモニアを発生させます。もちろんアンモニアは肝臓で処理されて、尿となって排出されるのですが普段タンパク質を摂ることは問題ありません。むしろ、わたしたちの体を構成しているタンパク質はなくてはならない栄養素の1つです。

でも、準備食中にはタンパク質を控える必要があるんです。それは、アンモニアが“毒素”だから…

ファスティングの目的は、断食することによってオートファジーを働かせ、普段の生活でしらずしらずに体に蓄積した老廃物を排出する“デトックス”です。それなのに準備食中にアンモニアが生成されるタンパク質をたくさん食べるとどうなるでしょうか?

体内ではファスティング中に排出されるべき毒素が更に増えてしまい、充分にデトックスしきれないままファスティングが終わってしまうのです。

準備食はファスティンをより効果的におこなうためのもの。納豆は体にいいですが、準備食中のタンパク質の摂りすぎには注意する必要がありそうです。

無農薬・無添加の製品がない

タンパク質のお話をさせていただきましたが、タンパク質よりもさらに体に毒素を蓄積させる原因となるのが、農薬と添加物です。

これらは、体内で消化される際の生成物などが原因ではなく、その性質そのものがわたしたちの細胞を破壊し、脳や体の神経を刺激してホルモンバランスを崩したり、気持ちを不安定にさせることもあります。

(参照:Change the Brain Chane the Life by Dr. Amen)

普段から知らず知らずのうちに、わたしたち日本人は多くの農薬や添加物を摂取してしまっています。「排出」が「摂取」に追いつかなくなっているからこそ、ファスティンで「摂取」をストップし、「排出」に専念することが大切なのですね。

納豆の原材料である大豆は、昔遺伝子組み換え等が問題になったこともあり、現在ほとんどの製品が「遺伝子組み換えではない」と書かれています。

でも、納豆に使われる大豆のほとんどがアメリカやカナダからの輸入品。私はアメリカで、大豆畑にヘリコプターで農薬が巻かれている様子を何度も目にしたことがあります。

実は納豆って、無農薬のものがとても少ないのです。付属品のたれやからしも添加物が大量に含まれていることが多々あります。

納豆は大豆と納豆菌のみで作ることができますので、オーガニックの大豆を使用したシンプルな原材料の製品を選び、準備食中は付属のたれなどは使用を控えるようにしましょう。

農薬や添加物がオートファジーの効果を妨げる原因になります。下記の関連記事で詳しくお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

意外と体が冷えやすい食品

意外に思われるかもしれませんが、実は納豆にはカリウムがとても多く含まれています。そしてこのカリウムには、体を冷やす働きがあるのです。

よくバナナなどはカリウムが豊富な食材としてあげられ、体が冷えやすい人は注意が必要といわれますが、そのバナナと比較してもこの通り。

(100gあたりのカリウム含有量)

バナナ370㎎
納豆729㎎

このように、納豆には約2倍ほどの量のカリウムが含まれています。

ただし、納豆は1パックで約40g程度であり、バナナは一本(果肉のみ)120gほど。その為、摂取量からみると、カリウムの摂取量はあまり変らないかもしれませんね。

カリウムは体に必要なミネラルであり、体のバランスを整ええる働きをしてくれます。

WHOのガイドラインでは、カリウムの摂取量を男女とも3,510mg/日と推奨しているため、なかなかこれを越える量の納豆を食べることは少ないかと思いますが、体が冷えやすい人は注意する必要がありそうです。

同じくカリウムが豊富なバナナですが、栄養も豊富なため、準備食におすすめ。関連記事も併せてご参照ください。

準備食に取り入れたい納豆レシピ

準備食に納豆を取り入れる場合には、温かいスープなどと組み合わせるのがおすすめです。カリウムの多い納豆も、温かいものと食べることで体を冷やしにくくします。よく「納豆は温めるとナットウキナーゼがなくなってしまう」という話を耳にしますが…先述でお伝えしたとおりナットウキナーゼは食べたあとに胃酸で動かなくなったしまうので、あまり気にし過ぎなくてOK。ただし煮込むとビタミンなども失われてしまうので、温かいものに“乗せる””添える”というのがポイントとなります。

準備食納豆レシピ① 納豆雑炊

納豆ファンにおすすめの納豆雑炊。小口ネギのアクセントがマストな栄養満点レシピです。

材料・昆布だし 100ml・5倍粥 茶碗1/2杯・納豆 一パック・小口ネギ 適量・塩こしょう・納豆 1/2~1パック
作り方①昆布だしとお粥を鍋で煮立たせる。②火を止め、かき混ぜた納豆を加えて軽くまぜる。③塩こしょうで味を整え、納豆とネギを散らして完成。
完成量約1杯分

だしやおかゆの作り方は下記の関連記事をご参照ください。

準備食納豆レシピ④ ねばねば味噌汁

普段カツオだしのお味噌汁が多いという方も、準備食では昆布だしのお味噌でビーガンを意識しましょう。同じ大豆から作られたお味噌と納豆は相性抜群。お野菜もたくさん摂れて、ホッとする美味しさです。

材料・昆布だし 150ml ・味噌 大さじ1~1 1/2杯・お好みの野菜・納豆 1/2~1パック
作り方①鍋にレシピの昆布だしを入れて火にかける。この時根野菜(カット済み)があればそれも一緒に入れる。②根野菜に火が通ったら葉物の野菜を投入。③全ての野菜に火が通ったら一度火を止め味噌を溶かし、再度沸騰手前まで火にかけなおす。④最後に納豆を乗せたら完成。
完成量約1杯程度

ただし、準備食中は納豆は一日一パックまでとするのがベターです。またファスティング開始前日には控えるようにしましょう。

オーガニックの納豆が見つからないときは?

美味しくて栄養価も高い納豆ですが、オーガニックで無添加の製品を見つけるのはなかなか難しいことが多いです。お値段がお高いということも…

そんな時には無理して納豆を摂らずとも、ファスティングに向いている方法で栄養素を荻らうのがおすすめです。

水溶性食物繊維とビタミンやミネラルがそのままぎゅっと閉じ込められた野菜ジュースやスムージーなど。準備食には納豆よりも向いている食品も多くありますよ。

細胞栄養学を学んできた私が実際に試した準備食のメニューを以下の記事で詳しくお伝えしているので、併せてチェックしてみてくださいね。

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この記事を書いた人

1988年4月28日生まれ。カリフォルニア在住。3児の母。
現在現地の大学院にて代替医療や細胞栄養学などを勉強中。健康・美容関連のライター歴は7年目となり、海外ならではの最新療法をお伝えしています。

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