ファスティング回復食の一日目は何を摂るべき?

ファスティングが明けた直後の回復食『一日目』には、何を食べればいいのでしょうか?固形物はNG?具入りの味噌汁が良い?おかゆが良いって聞いたけど…と何を選べばいいのかわからない人のために、今回は回復食一日目のメニューややり方について、ご紹介していきます。

ファスティング 回復食1日目
目次

ファスティングの回復食について

ファスティング 回復食1日目

ファスティング(断食)は、ただ「なにも食べない期間」を作ればいいというわけではありません。ファスティング前には準備食、そしてファスティングが終了したら回復食を摂るのが重要となります。

回復食はその名の通り、ファスティング中に休憩していた内臓、特に消化器系を徐々に回復させていくためにとても大切です。急に脂っこいお肉やチーズ、大量の食物繊維やお砂糖などを消化器系に入れることは、消化が遅くなったり胃もたれを起こすだけではなく、消化器自体を傷つけることにもつながります。

また、ファスティング中には血糖値が下がった状態にあり、特に数日間に渡るファスティングの後には糖質が枯渇しているため、ファスティング後すぐに普段の食事に戻すと、糖質が急速に吸収されてしまい、リバウンドや体重増加の原因になったり、肌荒れや胃腸の不調、血糖値の急上昇などが起こる可能性があります

ファスティング 回復食1日目

特に、回復食の中でも重要なのは一日目です。なぜなら、ファスティング後に初めて摂る食事は、体に一番大きな影響を与えやすく、その後の回復期を左右することにもなるからです。

とはいえ、準備食、ファスティング中の食事、そして回復食にまで気を配るのはなかなか大変ですよね。今回はよりファスティングを気軽におこなっていただくために、少しでも準備工程が少なく、購入するものも少ない方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

回復食についてさらに詳しく解説しているまとめ記事はこちら。回復食3日間のメニューや万能レシピ、具体的な食品のメリットデメリットも盛りだくさんでお伝えしています。

ファスティング回復食一日目NGメニュー

ファスティング 回復食1日目

回復食一日目のメニューについて調べてみると、ネット上にはさまざまな提案やメニューがあります。一日目の朝から固形物を食べ始めるプログラムもありますし、それとは逆に一日目もほとんど液状の食事で済ますという場合もありますね。

カリフォルニアで自然栄養学や代替医療を学んでいる私としては、回復食一日目の朝に固形物を食べるのはNGだと考えています。まず、ファスティング明けの空っぽな胃にいきなり固形物を入れるのは負担が大きいと感じますし、さらに、『朝』というのは代謝が一番促される時間帯です。

せっかく老廃物が代謝されて外に出ようとしている時間帯に、消化に時間がかかる食べ物を摂取すれば、消化にエネルギーが使われて代謝が滞ってしまいます。

お昼からは徐々に固形物を取り入れていきますが、以下の食べ物はなるべく避けるようにしましょう。

  • 梅干しやお酢
  • グルテン(小麦粉)
  • 味や塩分が濃いもの
  • 不溶性食物繊維が多いもの
  • 脂っこい食べ物
  • 動物性製品全般
  • 乳製品
  • 食品添加物
  • アルコール
  • カフェイン

これらは特に回復食の一日目にはNGな食べ物だと考えられます。

ファスティング 回復食1日目

おすすめは、野菜や果物のジュースや専用ドリンクなど、ファスティング中の栄養補給で取り入れていた物を継続して利用することです。これなら、消化によく栄養もしっかり取れながらも、回復食用にわざわざ製品などを購入する必要もありませんね。

ただ、こうした一見健康的なジュースにも落とし穴があります。それは農薬や添加物です

特に日本ではというもの原材料がオーガニックかわからない場合も多々あります。

せっかく辛い断食をして体内をきれいにするのですから、無農薬と書いてある製品に添加物が含まれていたり、添加物不使用回復食でもきれいで優しいものを取り入れられるように注意してみましょう。

回復食と調べると、“すっきり大根”というメニューを聞いたことがありませんか?老廃物を排出するのにいいとして、多くの口コミもあるようです。でも、実はデメリットも把握しておかないと体調を壊しかねないメニューでもあります・・・話題のすっきり大根を試してみたい方はこちらの記事もご覧ください。。

ファスティング回復食一日目におすすめのメニュー

ファスティング 回復食1日目

それではいよいよ、ファスティング回復食の一日目におすすめなメニューをご紹介します。できるだけ食事作りや用意に負担がかからないように考えてみました。先ほどの注意事項も併せてぜひ参考にしてみてくださいね。

ファスティング回復食一日目『朝』

【野菜/果物のジュース】

スムージーではなく”絞りジュース”がおすすめです。スムージーは野菜や果物を皮ごと一緒に摂取することができるので栄養も満点なのですが、その分不溶性食物繊維が含まれます。 

不溶性食物繊維は消化されずに腸を掃除するとして、便秘などに良いと言われていますが、しばらくお休みしていた腸やその他消化器系にとっては少しの負担が大きいものでもあります。そのため無農薬の原料で無添加のジュースが◎。ご自宅に絞りジューサーがある方は、無農薬の野菜や果物を使って、ぜひフレッシュジュースを味わってみてください。味覚が敏感になっているため、本来の甘さを堪能できると思います。

また、こうしたジュースはファスティング中の栄養補給や回復食におすすめ。ご自宅に絞り機がある方はもちろん、安心して飲める製品を少し多めに購入しておくと便利です

回復食で無農薬・無添加の食品を選ぶのには、ファスティングの目的の一つでもあるオートファジーを活性化させるために、とても重要なポイントです。無農薬製品とオートファジーの関係については、こちらの記事もご参照ください

ファスティング回復食一日目 昼

【野菜スープor味噌汁+野菜/果物のジュース】

野菜スープは動物性の物を入れずに、やわらかく煮込んだ物を取り入れましょう。味付けはシンプルにお塩のみか、もしくは少しお味噌を落としてもOK。だしは昆布やシイタケ、無添加の野菜コンソメなどがおすすめです。朝に飲んだジュースも併せて、低脂質に豊富な栄養を摂取しましょう。

ファスティング回復食一日目 夜 

【おかゆ 野菜スープorお味噌汁】

おかゆは10倍粥がおすすめです。(米:水 1:10)日本ではお米は消化に良いと言われていますが、実は複合糖質であるため、生の果物などに比べると消化に負担がかかる糖質に分類されます。そのため、離乳食などにも取り入れられる10倍粥がベター。

≪10倍粥の作り方≫

材料・米 大さじ5杯  ・水 750ml 
作り方①材料を鍋に入れ、中火で10分ほど加熱。 ②沸騰したら30~40分ほど弱火で加熱。 ③加熱が終了したら15分ほど蒸らして完成。
完成量
675ml (約3~4食分)

お昼に食べた野菜スープorお味噌汁も併せて、一杯ずつお召し上がりください。おかゆは回復食二日目の朝にも活用できますので、多めに作っておくのが◎

このほかに、常に水を持ち歩くことも大切です。食事以外の時間も小まめに水分補給するように意識してみましょう。

回復食で実際に使える万能レシピはこちらをご覧ください。

ファスティング回復食一日目の過ごし方

過ごし方としては、ファスティング時と同様に適度な運動を取り入れ、しっかりとして睡眠を意識するようにしましょう。

仕事がある場合は、必ずお昼を持参するようにし、外食は控えることも大切。ファスティング明けに固形物を口にすると、中には急激に食欲が出てきてしまう人もいます。また、お腹が急激に働きはじめてお手洗いが近くなってしまう人、何も食べたく無くなってしまう人など、人によって感じ方がそれぞれ違います

できるだけいつもと同じように過ごしつつ、無理をしないで過ごすように心がけましょう。

ファスティング回復食一日目を成功させるポイント


ファスティングの失敗例として多く見られるのが、回復食一日目に「やっと食べられる!」と思って、いろいろな食べ物をたくさん食べてしまうことです。我慢していたラーメンやお菓子を、ここぞとばかりに食べてしまう人がいます。

しかも実はこれ、“無理してでも”食べてしまう”傾向にあるのです。

ファスティング明けは体内がきれいになり、普段の生活で知らず知らずに中毒となっている食品への依存も軽減しています。化学調味料や添加物、カフェインや甘味などの刺激物がなくても、自然の味を堪能できる状態にあるわけです。

でも、ファスティング中の苦しい時期に「今頑張れば後でこれを食べられる!」と考えていた人は、ファスティング終了後に“食べたくなくても食べてしまう”場合があります

ファスティング回復食一日目の成功はファスティングの成功につながると言っても過言ではありません。回復食一日目はファスティング終わりではなく『ファスティングの延長』だと考え、しっかり計画的に食事を取ることが、成功へのカギと言えるでしょう。

回復食2日目 朝昼晩の食事を詳しく解説

まとめ

今回はファスティング後の回復復食一日目についてお話しましたがいかがでしたでしょうか?回復食の中でも特に気を使う必要がある一日目のメニューや注意事項。ぜひご参考にして、ファスティングを成功させてくださいね。

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この記事を書いた人

1988年4月28日生まれ。カリフォルニア在住。3児の母。
現在現地の大学院にて代替医療や細胞栄養学などを勉強中。健康・美容関連のライター歴は7年目となり、海外ならではの最新療法をお伝えしています。

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