ファスティング準備食で卵はOK?成功へのポイントとは?

結論からお伝えすると、ファスティングの準備食では、卵を取り入れるのはNGとされています。ただし、人によっては少量ずつ取り入れる方がベターの場合もあります。今日は準備食中の卵について深堀していきましょう。

目次

ファスティング準備食とは?

ファスティングの準備食とは、その名の通りファスティングに備えて体を準備するための食事です。

そもそもファスティングとは、食事を抜いて消化器系の内臓を休めることで、身体の他の部分が機能しやすくするためにおこないます。私たちは何気なく毎日食事をしていますが、消化器系の内臓はそれらを身体の細胞が取り入れられる単位まで消化するために、毎日休まず働き続けています。生まれてから今まで、24時間フル活動しているというわけです。

身体にはさまざまな機能がありますが、その機能は全ていつも完璧に働いているわけではありません。身体の限られたエネルギーと代謝に従い、優先順位を定めて機能しています。その中で消化は優先順位がとても高い為、消化器系の内臓は優先的に機能しています。食事後に体が眠くなったり、だるくなるのは、活動よりも消化が優先されている証拠です。

でも、その分他の部分が機能しにくくなっているとも言えるのです。特に私たちが食事や生活環境の中で取り込んでしまった体の毒素は、蓄積されたままなかなか除去されない、つまり優先順位が低いという現実があります。

ファスティングではこうした蓄積された毒素を排出することを目的に、消化器を休憩させて免疫を働かせるという意図があるのです。そして準備食は、このファスティングの効果を最大限に引き出しつつ、体の負担を減らすために準備するという意味があります。

こちらでは準備食について、やり方から方法、レシピなどを詳しくまとめた医師監修記事をご用意しています。気になる方はチェックしてみてくださいね。

ファスティング準備食で卵がNGな理由

ファスティングの準備食で卵はNGとされています。その理由はいくつかありますが、最大の理由は消化に時間がかかる、つまり消化器系に負担がかかるからです。

消化に時間がかかるのは、タンパク質だけでなく、脂質も豊富なため。準備食で取り入れられるおかゆ等の炭水化物は消化に3時間程度しかかからないのに対し、脂質は10~24時間と長い時間がかかります。

すると、体はファスティングの準備をするどころか、いつも通り消化器系の内臓を稼働させなければならなくなり、まだ消化が終わっていない間に次の食事の時間が来てしまうことになります。

ファスティングに向けて準備する期間には、「食事と食事の間に消化を終わらせられる」食事を意識することが大切。そのため、脂質の多い卵は適していないということになりますね。

ファスティング準備食でNGな食品

準備食で卵がNGな大きな理由として脂質を挙げましたが、同じ理由で以下の食べ物もNGとされています。

  • お肉、お魚などの動物性食品
  • 揚げ物や油分の多い食品
  • スナック菓子
  • 乳製品

また、それ以外に、以下の物は体に毒素を残してしまうためNGとされています。

  • 農薬を使って育てられた食物
  • アルコールやタバコ
  • 食品添加物

コーヒーや紅茶などのカフェイン、不溶性食物繊維が多い食物も胃に負担がかかりますので、準備食、ファスティング、回復食の間は摂取を控えましょう。

ファスティング準備食で卵の代わりに食べてOKな食品

ファスティング中に動物性食品や卵を摂取しないと、心配になるのはタンパク質の摂取量ではないでしょうか?

タンパク質は体を作るために必要な三大栄養素の一つで、私たちの体になくてはならない成分です。そのため、長期間タンパク質が不足していると、さまざまな症状が現れはじめます。

また、普段運動や筋トレをしている人なども、タンパク質を多く取りたいと考えているかもしれませんね。

もしタンパク質の量が気になる場合は、卵の代わりに小豆やそら豆がおすすめです。実際に卵と比較してみると、脂質は卵よりもかなり低いものの、タンパク質の量は多いことがわかりますね。

食品脂質タンパク質炭水化物
10.3g12.3g0.3g
小豆2.2g20.3g 58.7g
そら豆2.0g26.0g55.9g

ただし、タンパク質はそもそも消化の過程で体内に毒素を作り出す性質があります。もちろん体の恒常性機能によってそれらは排出されますが、体にとっては余分な作業が増えたのとかわりありません。もちろん身体に取って必要ではありますが、摂りすぎは良くないということです。

また、動物性食品ほど多くはありませんが、お米や野菜にもタンパク質が含まれているため、準備食ではわざわざタンパク質を意識的に摂らなくても良いと考えられます。

卵は準備食だけでなく、回復食でもNGとされています。よろしければ以下の関連記事も併せてご参照ください。

ファスティング準備食でOKな食品

準備食で食べてもOKな物は主に以下の通りです。

【準備食OK食品】

  • お粥
  • くだもの(固形は1日目まで)
  • スープ
  • 野菜(固形は1日目まで)
  • ノンカフェインのお茶やハーブティー
  • スムージーや野菜ジュース

先ほどNGの項目でお伝えしたとおり、野菜やくだものは無農薬の物を取り入れましょう。

スムージーを作る場合は、不溶性食物繊維が少ないくだものや野菜と利用し、簡単に消化できるものを意識してみてくださいね。

また、スムージーでは多くの繊維が残ってしまうため、絞り機を使った野菜やくだもののジュースもおすすめ。絞り機が自宅にない場合はネットなどで購入しておくと便利です。ただし、こちらの無農薬・添加物不使用の製品を選びましょう。


こちらの記事では実際に筆者が野菜ジュースを用いて3日間の準備食期をおこなった様子をご紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

ファスティング準備食で卵を取り入れる場合

ここまで準備食では卵はNGとお伝えしましたが、中にはどうしても取り入れたいという人もいるかもしれません。特に豆類のアレルギーがある方等は、タンパク質不足が心配になってしまいますよね。

そんな場合には、一度に1つの卵を食べてしまうのは、準備食中には多すぎてしまうので、2~3回の食事に分けて、一日2回まで取り入れるようにしましょう

おすすめは卵粥。おかゆを多めに作ってその中に卵を一つ混ぜ入れ、何度かに分けて食べることができます。以下のレシピをぜひ参考にしてみてくださいね。

レシピ:卵粥

10倍粥の卵粥のレシピです。

材料・米 大さじ5杯 

・水 750ml 

・卵 1つ

作り方①材料を鍋に入れ、中火で10分ほど加熱。

②沸騰したら30~40分ほど弱火で加熱。

③溶いた卵を細く落としてさらに5分ほど煮込む。

④加熱が終了したら15分ほど蒸らして完成。

完成量675ml (約3~4食分)

こちらでは準備食に活用できる万能レシピをご紹介しています。ぜひ併せて活用してみてくださいね。

まとめ

今回は準備食と卵の関係について詳しくお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?準備職からしっかり整えていくことが、ファスティング成功のカギとなります!体の変化を楽しみながらトライしてみてくださいね。

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この記事を書いた人

1988年4月28日生まれ。カリフォルニア在住。3児の母。
現在現地の大学院にて代替医療や細胞栄養学などを勉強中。健康・美容関連のライター歴は7年目となり、海外ならではの最新療法をお伝えしています。

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