【医師監修】ファスティング●●の効果!ほとんどの人がやった方がいい理由

今回は今話題のファスティングの効果について、徹底解説していきます。さまざまな効果があるファスティング。特に食べすぎや栄養バランスが崩れがちな現代人にとっては、身体改善の大きなサポート役となってくれるかもしれません。

監修 石原 新菜医師

イシハラクリニック副院長/ヒポクラティック・サナトリウム副施設長
著書は70冊以上あり、13万部を超えるベストセラーや『16時間断食』など執筆。公式サイトにて 温活、腸活、妊活、断食、ファスティング、にんじんジュース、生姜、生活習慣病、ダイエットについての情報を発信中。現在テレビ東京「主治医が見つかる診療所」にもレギュラー出演中。


目次

ファスティングの効果

まずはファスティングに期待できる効果は以下の通り。

【効果】

  • デトックス効果
  • 免疫力アップ
  • 肌荒れの改善
  • イライラや不安の改善
  • やる気やモチベーションのUP
  • 睡眠の質改善
  • ダイエット効果
  • 食欲コントロール
  • アンチエイジング効果

など。健康にも美容にも良いさまざまな効果が期待できますね。

また、ファスティングはその特徴や効果から、糖尿病や心疾患などの生活習慣病の予防としても取り入れられており、医療の面でもさまざまな効果が期待できます

でも、どうして、ただ食べないというだけでそんなに色々な効果があるの?

いろんなことに効くって言われると、それぞれに特化した効果が見込めない気がしてしまう・・・

そんな風に感じる人もいるかもしれません。

そこで次の項目では、どうしてファスティングにこんなにたくさんの効果が期待できるのか、もっと根本的な理由と体の仕組みをみていきましょう。

ファスティングが効果的な根本的理由

ファスティングには体にも心にもさまざまな効果があります。イライラの軽減や睡眠の質改善、消化改善や肌荒れ改善など。色々なお悩みの改善が期待できます

でも、どうして食べないというだけで、こんなに色々な効果があるのでしょうか?

そこで、まずはそれぞれの効果について詳しく知る前に、なぜファスティングをすることでさまざまな効果が得られるのか、根本的な理由を探ってみましょう。

ファスティングが効果的な理由は大きく分けて下記の3つです

  • 消化器官を休める
  • エネルギーを温存できる
  • オートファジーを活性化させられる

それぞれ項目に分けて、簡単に詳しく解説していきます。

ファスティングの効果の最大の理由①消化器官を休める

食べたら消化されるのが当たり前だと感じるかもしれませんが、実はその間、消化器官はフル活動。なんとフルマラソンを走った時の同等のエネルギーが消費されると言われるほど、消化には労力がいるのです

人間もフルマラソンを24時間365日続けることはできませんよね?そうでなくでも、もし一週間に一日も休みがなく仕事をしていたら、体調を崩したり肌荒れがひどくなったり、免疫力が低下したりします。

ファスティングでは、このように常にフル活動している消化器官に「休暇」を与えるようなもの

特に消化器系は脳とも密接なつながりがあり、幸せホルモンのセロトニンは、80%以上が腸内で生成されているため、胃腸が疲れて腸内環境が乱れていると、イライラやストレス、不安を感じやすくなったり、ストレスホルモンの影響で睡眠に影響が出たりします

ファスティングで消化器官を休ませるということが、気分にも影響を与えているのですね。

ファスティングの効果の最大の理由②エネルギーの温存できる

先ほど、消化はフルマラソンと同等のエネルギーが必要とお話しましたが、エネルギーは消化だけに使われるわけではありませんよね?

体を動かすためにも、他の内臓や脳を動かすためにも必要です。それでも、私たちの体は、エネルギーを優先的に消化活動にまわすように造られています。

食べた後に眠くなったり、お腹がいっぱいだと集中しにくかったりした経験はありませんか?これは消化に多くのエネルギーが必要になるため、脳へ送られるエネルギーが節約された証拠です

消化にエネルギーが優先されると、

  • だるい
  • やる気が起きない
  • 肌荒れがひどいまたは改善しない
  • 寝ても疲れがとれない
  • 胃もたれや消化力の低下
  • 風邪を引きやすい

など、他の部分でエネルギー不足が起こりはじめます。

ファスティングの効果の最大の理由③オートファジーを活性化させられる

オートファジーは細胞が自己消化する活動のことを指します。変性したり古くなった細胞は、オートファジーの働きによって自らを分解し、たんぱく質を再合成して新しく健康な細胞を生み出しているのです。

そして、このオートファジーは、体が飢餓状態の時に活発化します

冷蔵庫をイメージしてみてください。毎日スーパーで食べたいものをたくさん購入していると、食べきれなかったものが冷蔵庫に溜ってしまいますよね?そんな時、一度買い足すのをやめて、残り物を食べたり、腐ってしまったものを処理したりするのではないでしょうか?

ファスティングとオートファジーの関係も同じです。現代人の食生活では常に消化器官に食べ物が停滞していてオートファジーが細胞をキレイにすることできません

定期的な冷蔵庫のお掃除と同じように、ファスティングで食事をストップして細胞を飢餓状態にすることで、体内をキレイにすることができるのです。

【結論】だからファスティングが効果的

ファスティングは消化器を休ませるだけでなく、体のすべてを構成する「細胞のお掃除」を目的としているため、「どこか一か所」や「ひとつのお悩みに特化」しているわけでなく、体のさまざまなお悩みの根本を効果的に解決へ導いてくれるというワケなのです。

効果的なファスティングの3つのポイント

細胞をキレイにするためのファスティング。効果的におこなうためには次の3つのポイントがあります。

ポイント①準備食と回復食

ファスティングをおこなう前後には、準備食や回復食と呼ばれる補助食を取り入れると、よりファスティングを効果的におこなうことができます

消化器官への負担を減らしつつ、体を整えていくためにも、ぜひ取り入れてみてください。

ポイント②体を冷やさない

食後に体が温まるのは、消化のために体内でエネルギーが消費されているため。つまり食べ物を食べないとその分体が冷えやすくなります。体が冷えると新陳代謝が低下し、せっかくのデトックス効果も低減してしまう可能性も・・・。そのため、準備食・回復食の期間やファスティング中は意識的に体を温めるようにしましょう

ただし、過度な運動で体を温めようとするのはNG。運動はストレッチや軽いウォーキング程度に抑えるのがベターです。

ポイント③農薬や添加物に注意

農薬や添加物は細胞に有害であることがわかっていて、生活習慣病やさまざまな病気の根源にもなりかねません。農薬や添加物で変性したり悪影響となる細胞は、ファスティング中にオートファジーの働いによって消化分解されることが期待できます。

でも、準備食や回復食、ファスティング中などに添加物が入ったドリンクを取り入れたり、残農薬がある野菜を食べていたりすると、せっかくのオートファジーの働きが台無しに・・・

ですから、できる限りこれらの要素を取り込まないことが大切です。

オートファジーと農薬の関係については下記の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひご参照ください。

まとめ

今回はファスティングの効果について詳しくご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?さまざまなお悩みを細胞から解決へ導くための、効果的な方法であるファスティング。お悩みがある方はぜひ定期的に取り入れてみてください。

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この記事を書いた人

1988年4月28日生まれ。カリフォルニア在住。3児の母。
現在現地の大学院にて代替医療や細胞栄養学などを勉強中。健康・美容関連のライター歴は7年目となり、海外ならではの最新療法をお伝えしています。

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