ファスティングは効果なし?効果がない人の特徴と理由、解決方法

ファスティング 効果なし

今回はファスティングは効果なしと感じる人の特徴や理由、解決方法を解説していきます。実際に多くの研究結果も出ているファスティング。それなのに効果がない人にはどんな理由があるのでしょうか?ファスティング成功へのポイントも併せてご紹介します。

目次

ファスティングとは?

ファスティング 効果なし

ファスティングとは、一定の期間食事を制限または断食をする健康法のひとつです。一般的には水やお茶だけだけを摂取しながら断食するのがファスティングですが、実は以下のようにさまざまな方法や種類があります。断食期間中、体は代謝を糖→脂肪へ切り替えることで、細胞の修復や回復、デトックス、ダイエットや健康改善を目指します

【ファスティングの種類と説明】

ファスティングの種類説明
16時間ファスティング1日のうちに16時間絶食し、残りの8時間で食事を摂る方法。
1Dayファスティング1日ファスティングをする方法。
3Daysファスティング3日間ファスティングする方法。
5:2ファスティング週のうち5日間は通常の食事をし、2日間はカロリー制限をしたり16時間ファスティングを取り入れる。
ジュースファスティング(クレンズ)絞って繊維を取り除いた野菜ジュースだけを摂取しておこなうファスティング。
酵素ドリンクファスティング酵素が含まれるドリンクを用いたファスティング。

ファスティングの効果

ファスティング 効果なし

ファスティングで期待できる効果は以下の通り。

  • デトックス効果
  • 免疫力アップ
  • 肌荒れの改善
  • イライラや不安の改善
  • やる気やモチベーションのUP
  • 睡眠の質改善
  • ダイエット効果
  • 食欲コントロール
  • アンチエイジング効果

このように、体の内側と自然治癒能力に働きかけるファスティングは、さまざまな効果が期待できるとされています。

実際、2022年に公開された論文によると、マウスの実験において、インスリンおよびグルコース感受性、血圧降下、体脂肪の減少、脂質代謝の改善、および動脈硬化性の低減などが確認されました

さらに、一定期間のファスティング(Intermittent Fasting)によって体内の抗炎症作用が増加したこともわかっています。

参考文献:Intermittent Fasting: Potential Utility in the Treatment of Chronic Pain across the Clinical Spectrum – PMC

また、細胞を飢餓状態にすることで、オートファジーという細胞の自己分解がおこなわれるようになります。不健康な細胞や、正常に機能していない細胞から優先的に自己分解さるため、リサイクルされたたんぱく質は新に元気で健康な細胞へと生まれ変わるとされています。

ファスティング 効果なし

つまり、ファスティングで細胞を飢餓状態にすることで、新しく健康な細胞が増えることが期待できるのです。

このようにファスティングは化学や医学の面から見ても効果が確認されているようですが、一体どうして

ファスティングで効果がない!

という人もいるのでしょうか?

次の項目で詳しく見ていきましょう。

また、下記ではファスティングの効果について医師監修の記事にて詳しくまとめていますので、ぜひ併せてご参照ください。

ファスティングは効果がないと言われる理由【3つ】の間違い

ファスティング 効果なし

ファスティングの効果がないと言われる理由については以下のようなことが考えられます。

ファスティングの効果がない理由①目的の認識違い

ファスティング 効果なし

そもそもファスティングの目的に対して、認識が間違っている場合が多く、その結果「ファスティングは効果がない」と結論づけられてしまっていることがあります。

特に、ダイエットや減量に関しては多くの間違いが見受けられます…。

もちろん断食をしていれば、物理的に食事量やカロリー摂取量が減るため、体重が減る可能性が大きいですが、それが脂肪燃焼や持続的な減量にイコールでむずびつくとは限りません。

特に半日~1日程度のファスティングではエネルギー変換が糖質から脂肪に変更されている時間が短いため、体重に大きな変化は見込めないのです。

ファスティングの目的は、ファスティングの種類や方法によってそれぞれ異なりますが、一般的にダイエット目的であれば、一定の栄養素を取りながら数日間に及ぶファスティングをおこなうことで効果が見えやすいと考えられます。

ただし、長期的なファスティングにはリスクも伴うため、しっかりと準備やアフターケアを心がけ、必要な栄養素を摂取しながらおこうなうようにしましょう。

下記では無農薬や特別栽培で自然にも人の健康にもやさしく育てた手搾りの野菜ジュースをお届けしています。ファスティングの準備やアフターケアにも取り入れてみてください。

ファスティングの効果がない理由②栄養を摂り入れない

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上述でもお伝えしましたが、特に数日間にわたるファスティングでは、必要な栄養素を取り入れなければ、逆に代謝が悪くなってしまうこともあります

エネルギー代謝や免疫作用を含む体内の化学変化には、酵素の働きが必要不可欠ですが、実はこの酵素はビタミンやミネラルなどの補酵素によって促進されています

つまり、全く栄養素を摂らなくなってしまうと、酵素の働きが弱まり、結果的に代謝や免疫が低下してしまう可能性があるのです

半日などのファスティングでは断食もOK。でも、数日間のファスティングでは、栄養を見直す必要があるのですね。

ファスティングで栄養補給するには野菜や果物などから自然に栄養を吸収できる、コールドプレスジュースがおすすめと言われています。下記ではファスティングとコールドプレスジュースの関係について詳しくまとめているので、併せてご参照ください。

ファスティングの効果がない理由③プロテインなどを飲む

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たんぱく質は人間にとって必要不可欠な栄養素で、筋トレや運動をしている人も、美容などに気を使っている人も、プロテインドリンクなどを飲んでいる人が多いですね。

でも、実はファスティング中にプロテインを飲むのはNGとされています

その理由のひとつは、たんぱく質は消化に時間がかかるという性質があるためです。

ファスティングの大きな目的のひとつでもあるオートファジーの働きは、細胞が飢餓状態にあることで促されます。消化に時間がかかるプロテインを摂れば、細胞はなかなか飢餓状態にならないため、ファスティングの目的自体を邪魔してしまうのです。

効果的なファスティングをおこなうためには、断食中のプロテインは控えましょう。

下記ではファスティング中のプロテインの筋肉について、詳しくご紹介していますので、気になる方は併せてご参照ください。

ファスティングで効果がない人の3つの特徴

ファスティング 効果なし

続けて、ファスティングで思うような効果を得られなかった人の特徴を見ていきましょう。当てはまるものがないか、チェックしてみてくださいね

ファスティングで効果がない人の特徴①1日1食だけ抜く

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16時間ファスティングなど、1日のうちで一定の時間だけ断食をするという方法もあります。ただし、これは一時的に腸を休ませるためのファスティングであり、もちろん食べすぎの現代人にとって、これだけでも健康的ではありますが、劇的な効果がみられにくいファスティング方法でもあります

特に単発的にやるだけではなかなか効果はなく、継続的かつ長期的におこなう必要があります

ファスティングで効果がない人の特徴②断食後すぐに食事を戻す

ファスティング 効果なし

ファスティングをおこなった後の体は、エネルギーが枯渇しているため、吸収率が高くなっています。また、消化器官も休憩している状態です。そこですぐに普段の食事に戻してしまうと、体に負担がかかって体調を崩したり、肌が荒れたり、リバウンドなどの原因となってしまいます

食事を制限していると、食べたいものや飲みたいものが頭に思い浮かぶかもしれませんが、ファスティング後にはおかゆやお味噌汁など、消化に良いものを食べて、徐々に普段の食事に戻していきましょう。

実はファスティング後の食事は、回復食と呼ばれています。下記では実際の回復食におすすめな万能レシピを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ファスティングで効果がない人の特徴③準備せずに断食を始める

ファスティング 効果なし

ファスティングで効果がないという人の中には、いきなり断食を始める人がいます。でもこここまでお話してきた通り、ファスティングを効果的におこなうためには正しいやり方や目的を知る必要があります。

そして、上述の回復食と同様、ファスティングをおこなう前には準備食と呼ばれる消化に良い食事をとって、ファスティングに備える必要があるのです。

いきなり何も食べなくなると、消化器官が驚いてしまいますし、ホルモンや神経伝達物質などの内分泌系にも影響を与えます

一食を抜くだけだったり、16時間ファスティングの場合は準備食は特に必要ありませんが、1日以上のファスティングの場合には準備食を取り入れましょう

下記では準備食に活用できる専用レシピをご紹介しています。ぜひ併せてご参照ください。

 正しいファスティングのやり方

ファスティング 効果なし

ここまでお伝えしてきた内容を含めて、ファスティングを効果的におこなう正しい方法をご紹介します

  1. 自分の目的に合ったファスティング方法を取り入れる
  2. 準備食や回復食をしっかりおこなう
  3. 1日~数日間のファスティングでは必要栄養素を摂取する
  4. 軽い運動を取り入れて血液の循環を促す
  5. 体が冷えないように入浴や白湯などを取り入れる
  6. 不要なものや添加物は摂取せず無農薬の自然な栄養を摂る

上述の目的に合ったファスティング方法で、準備やアフターケアをおこない、しっかり栄養素も補うことが大切です。

また、ファスティング中の過度な筋トレなどはNGですが、軽いウォーキングやヨガなどで血流を良くすることで、ファスティングの目的でもある老廃物の排出などの効果がより期待できます

食事をしないと物理的に消化エネルギーが抑えられるため、体が冷えやすくなります。もともと冷え性の人などは、白湯やノンカフェインの温かいお茶を取り入れたり、ゆっくり半身浴などをして、冷え対策をおこないましょう。

さらに、一番見落としがちなのが、ファスティング中や準備食・回復食の添加物や農薬です。これらは体の細胞にとって害であるため、摂取してしまうとファスティングの目的であるオートファジーが排除する対象を増やしてしまうことになります。

農薬とオートファジーの関係については下記の記事で詳しくご紹介しているため、併せてご参照ください。

まとめ

今回はファスティングで効果がないと感じている場合の理由などについてまとめてみました。ファスティングは科学的にもメリットがあることがわかっていますが、正しいやり方や目的への理解が必要です。ぜひこの記事を参考にして、効果的なファスティングに挑戦してみてください。

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この記事を書いた人

1988年4月28日生まれ。カリフォルニア在住。3児の母。
現在現地の大学院にて代替医療や細胞栄養学などを勉強中。健康・美容関連のライター歴は7年目となり、海外ならではの最新療法をお伝えしています。

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